こんにちは。地海空の iwasaki です。
tag を愉しむ。
私、地海空を立ち上げるまで「 tag 」 という存在を軽く考えていました。
素敵なtag、雰囲気のあるtagを作ってくれる企業さんは、選べるほどあるのではないかと思っていました。
しかし。。。
今回は現在の地海空tagが出来るまでの一つのお話です。
地海空の初期tagは現在の織ネームではなくプリントでした。
プリントにしていた理由は、お客様の手元にお届けしたらtagを取ってもらおうと考えていた為です。
私は肩や脇、腰にtagが当たってチクチクするのが苦手なので、それであればいっその事タグは無くても良いのではないかと考えた答えでした。
しかし、
蓋を開けてみるとtagは取らずに着用している方が多かったのです。
もう一度、tagをどうしていくべきか考え直しました。
そして、地海空のアイテムを作り込んでくださっている職人さんに相談し、私の方で tag を準備する方向で動いてみることにしました。
何の伝手もない私は、tag製造してくださる企業さんをネットで検索、電話やメールで相談、数社の方と直接お会いして具体的な相談をしました。

このような tag を考えておりまして、、
厳しい現実を知りました。
相談に乗っていただいた担当者さんからざっくりと教わった事です。
織ネームは職人さんの技術が詰まっている事。
織ネームは特殊な機械で作られている事。
職人さんによって一つの型が作られる事。
コスト優先のため織ネームを使うブランドさんが少ない事。
コストがかかる綿やレーヨンの天然素材を使用するブランドさんが少ない事。
つまり、
現在は上記画像のようなヴィンテージtagを作れる企業さん、職人さんが少なく貴重である事。
こうした事で相談した tag は現実的ではないと説明を受けました。
ここで初めてtagに対する見方が変わりました。
こうした経緯を地海空のアイテムを作り込んでくださっている職人さんに話をして、tagもお力を貸して下さるか相談しました。
そして、現在の地海空tagがあります。
少し遠回りをしましたが、現在の職人さんたちの技術の貴重さを知ることができたと思っています。
私が知ったことはごく一部の現実だと思いますが、私にとっては大きな一歩です。
地海空のアイテムを作り込んでくださっている職人さんに出会えていなければ、地海空tagは全く異なる表情をしていたと思います。
表情どころか化繊生地にプリントだったかもしれません。
改めて地海空のtagを添付します。


綿の生地にレーヨンの糸で表現してくださっています。
綺麗な円、縁どられてるドット、地海空の下のドット、chicacuの文字、上下のデザイン
潰れることなく表現してくださっています。
お手元に地海空のアイテムがある方は意識して見て下さい
織ネームは丈夫で、着倒してもほつれてきたりしていません。
服の綿生地、tagの綿、糸のレーヨン、tagを縫い付けている綿糸、これらの伸縮具合が異なり絶妙な表情です。
裏から見ても絶妙な表情です。

少し変わった価値観を持つ私ですが、共感してくださる方は意外と多いと思っています。
皆さんもご自宅にある洋服のtag、古着屋さんで手に取った洋服のtag、何気なく手に取ったショップのtag、意識して覗いてみて下さい。
今までとは違った楽しみ方、感じ方があると思います。
最後に少し話はずれますが、
地海空のアイテムを着倒していくと、生地の「ふわふわっ」としたネップ感が表れてきて雰囲気が増していきます。

tagを愉しむ。
最後までお付き合いありがとうございました。