こんにちは。地海空のiwasakiです。

まず、生成という生地について簡単にご説明します。

本当に「簡単に」です。

綿は、アオイ科ワタ属の植物から取ることができる天然素材です。

木の実を守るために、フワフワとしたワタが木の実を包みます。

そのワタが弾け、花のように咲いた様子から収穫が始まります。

この綿の特性によって、柔らかさ、色などが異なり、加工後の質や色、長さなどの特徴が分類されます。

この加工後を綿糸と呼び、綿糸から編まれたモノが綿布となります。

さらに、綿布といっても、編み方の違いによって様々に分類されていきます。

 

この時点で、「生地」と表現されます。

ここまでは皆さんご存じだと思いますし、皆さんの方が詳しいように思います。

また、ネット検索すると詳しく説明してくれていますね。

 

綿の生地で作った服は、肌触りがよく、優しい着心地として体感できるので私は好きです。

 

さてさて、本題の「生成」についてです。

「生成」とは、ワタから糸になり、その素材そのものを生地にしたモノの事を言います。

私がここで「魅力」と表現したのは、この「生成」を色染めすることなく、そのまま服に生まれ変わらせたモノのことです。

 

なぜ、「生成」の魅力が好きなのか?

言葉にするのは難しいです。

イメージの話になりますが、私は「生成」をこう表現します。

 

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優しい。自然体。素直。正直。そして、力強い。

自分をちゃんと理解していて、素直に、正直に、噓偽りなく、地に足がついて力強い姿。

四文字熟語で言うと「質実剛健」に置き換えたい存在です。

私の生きていくうえで、大切にしたい思いが生成(きなり)から感じます。

(※質実剛健:中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましい様。)

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この素材「生成」を一番良い状態で体感するためには、製品染めをしていないモノです。

どうしても製品染めをすると、「下晒し処理」をしなければなりません。

この下晒し処理とは、色が上手く入るように生地の色を抜く施工のことです。

髪の毛を染めるときに、一度脱色してから色を入れていくのと同じようなイメージです。

髪の毛は脱色することによって、傷みが激しくなり、弱く、ガサガサの質感になってしまいますよね。

 

ただ、

地海空の製品は、極力下晒し処理をせずに染色していただけるようにお願いして仕上げてもらえています。

可能な限り、綿の素材を愉しんでいただけるようにです。

 

少し話が脱線しましたが、

私が「生成」の魅力として感じていることは、こうした綿本来の良さを体感できるためです。

 

つまり、

「生成」の質感や色味に魅力を感じるというよりも、綿本来の良さを感じることができるからです。

その為、カラー展開の紹介でもオフホワイトという表現ではなく、「生成(ナチュラル)」なのです。

 

長くなりましたが、地海空の「生成」を体感していただけると幸いです。

 

【育てるTee(生成:ナチュラル)】’23SS

地海空~chi-ca-cu~

「あなたの手で育てていくモノ」

店長 iwasaki