こんにちは、地海空の iwasaki です。

 

 

2025.08.14

「 地・海・空 」

今私が「想っている事」 「感じている事」を正直にお伝えしようと思います。

もちろん、地海空についてです。

 

地海空のアイテムを展開していく中で、様々な思いや考えが交差します。

交差すればするほど、よじれて、こんがらがっていくような気がします。

 

 

例えば、「 育てるinner / Boat-Neck Tee 」の一着。

 

肌触り、着心地を何よりも感じてもらいたいです。

新品の状態での心地良さ。

そして、

3年経った雰囲気と心地良さ。

 

この「雰囲気や心地良さ」を言葉や文字で表現しようとしても、私には難しく悩んでしまいます。

 

どうしたら、この魅力を伝えられるのか?

 

 

生地のやれ感、

生地のフェード感、

首まわりのやれ感、

ボートネックの広がり具合、

身体への馴染み具合、

 

やれ感、フェード感が出てきているにも関わらず、生地やシルエットには程よい張りがある。

さらに分かりやすく表現するのは難しく、着用した人にしか分からないのかもしれない。

 

きっと、多くの会社さんが同じような悩みを抱えていて、試行錯誤しているのだと思います。

 

そんな事を考えている日々、しばらく寝不足が続きました。

 

 

ある日、お客様から1件の問い合わせが入りました。

色々とやり取りをしている中で、生地や縫製に関する確認のメッセージが届きました。

 

——-

Boat-Neck Teeはどのような綿花を使用して編まれているのかお伺いしたいです。

また、襟ぐり、袖口と身頃の縫い目は四本針縫製でしょうか。

——-

 

☆☆☆

以下が私の考え抜いた回答です。

 

①まず、綿花についてです。

当社のアイテムは全てピュアコットン(オーガニックコットン)です。

Boat-Neck Teeの綿は具体的な産地は表記せず、オーガニックコットンというポイントも表記しておりません。

今後も公表する予定もないのです。

申し訳ございません。

 

「優しい着心地、優しい肌触り」という表現です。

 

②次に、縫製についてです。

襟ぐりは3本針バインダー、肩と脇は4本針フラットシーマ、袖口は天地縫いです。

尚、生地(綿)同様に縫製についても具体的に表記していくことを考えていなのです。

申し訳ございません。

 

40s、50sのヴィンテージ仕様という表現です。

 

私にこんな考えや想いがあります。

多くのブランドさんは、オーガニックの特徴やヴィンテージの詳細をセールスポイントとして使用していると思います。

当社(地海空)は極端なアピールをしておりません。

 

理由として、

一着のTeeやSweatに、紡績職人さん、編み立て職人さん、縫製職人さん、染色職人さんと沢山の日本の職人さんが携わってくれております。

 

それぞれには想像を超える情熱と真心が詰まっています。

しかし、私のポジションでは職人さんたちの知識や情熱や想いをどれだけ理解できているかというと、正直いうと理解しきれていないです。

 

私は「地海空」を展開し、職人さんと打ち合わせを重ねています。

 

例えば、縫製の4本針、この一つとってもミシンや糸、参考にするヴィンテージ、職人さんの経験や知識、技術によって様々であることを知りました。

 

正直、深すぎて私には理解できません。

 

この理解しきれていない職人さんの想いを、SNSや雑誌、webでありがちな情報、コピペしたような変わり映えしない情報をセールスポイントとして表記する自分自身に疑問や不信感を感じてしまっています。

 

きっと、

提供する側(ブランド側)のセールスポイントが先入観や固定概念となり、自分の目で一着を見極める事が出来なくなってきているようにも思います。

私もそのうちの一人でした。

 

オーガニックだから良いモノ、

ヴィンテージ縫製だからかっこいい良いモノ、

ヴィンテージの〇〇を採用していないから二流、

 

実際にはそうではないとモノが沢山あるはずです。

 

自分が直感で惹かれたモノに手を伸ばし、気付いたらこればかり着てしまう。

純粋に着心地が良く、雰囲気が良い。

そして、

素直にかっこいい。

 

気づくと穴が空く寸前まで着ていた。

 

結果として、

ピュアコットン(オーガニックコットン)の魅力を知る。

ヴィンテージ仕様の魅力を知る。

自分にとって素敵なモノを知る。

自分の魅力に気付く。

 

あとから知る、気付く魅力を沢山楽しむ。

 

是非、地海空のアイテムを楽しんでください。

 

☆☆☆

 

お客様からのお問い合わせメッセージが一つの切っ掛けとなり、私の悶々としていた想いが少しずつ晴れてきました。

ありがとうございました。

 

地海空のアイテムを私自身が愉しみながら育てて、自分自身が魅力を知る。

その魅力を自分の言葉で公開する。

 

そして、

「 何を感じてもらえるか?」

 

!?

!?

こうして記事を書いているうちに気付きました。

 

結論がまとまりました。

 

 

地海空は、誰かの真似をしたり、何かに寄せて魅力を伝えるのではなく、

 

– 私 iwasaki の感じたままを公開する –

 

自分が一番興奮していることを正確に伝える。

 

 

3年後の「雰囲気と心地良さ」を体感してみてください。

 

追伸

かなり抽象的な表現が多く、上手くお伝えできていないかもしれません。

手に取っていただければ、この意味が分かっていただけるはずです。

iwasaki